pixiv連載中の創作小説【ナルシスト・イケメンアイドル戦士キラリ】第29話より。 主人公「キラリ」と相棒「カラス」の作中ヴィジュアル系ユニット【✝漆黒白輝双薔薇✝(ダークライト・ローゼス・デュエット)】の曲です。
今回、初のデュエット曲に挑戦しました。難しかったです! なかなかうまくいかず、ChatGPTに相談しながら試行錯誤したので、その過程を紹介します。
目次
【終焉薔薇奏曲(ラスト・ロゼリア)】フルバージョン
VIDEO
元になった小説(抜粋)
カラスが言葉を失って、俺を凝視している。それでも俺はやめなかった。 いつも、隣で見てきたからわかる。 黒歴史がどうあろうと――あいつの声は、本物だ。 「……こんなの、歌うしかないだろ」 突然、カラスが俺の腕をぐっと掴んだ。 唇を震わせながらステージへ向かうその背中。 次の瞬間。 俺たちはステージに飛び出し――カラスの声が重なった。 低く、鋭く、胸を貫くような歌声。 同じ曲なのに、まるで宝石に変わったみたいに輝いて聞こえる。
黒歴史のトラウマから歌えずにいるカラスを、キラリが「助けたい」と思い、音痴を晒して先に恥をかく――という、友情シーンです。
歌詞とプロンプト紹介
【Verse 1A (Kirari)】 光に散る 薔薇の運命 煌めきを胸に 誓いを刻む 輝く棘で 世界を抱きしめ 痛みさえも 愛と呼ぼう【Verse 1B (Karasu)】 闇に咲く 孤独の薔薇 鋭く刺さる 宿命の証 滅びの夜を 華麗に裂いて 漆黒すら 美学となる【Chorus (Unison)】 黒薔薇が導く契約 絶望すらも 旋律に変えて 散りゆく花よ 咲き誇れ この刹那を 永遠に刻め【Verse 2A (Kirari)】 冷たい月 笑う鏡よ 映し出すのは 仮面の俺か 薔薇の舞台 足跡重ね 初めて知る 隣の温もり【Verse 2B (Karasu)】 闇の涙 枯れぬ薔薇よ 誇りを燃やし 影の誓い 孤独を越えた 真実の歌 共鳴する ふたつの刃【Chorus (Unison)】 黒薔薇が導く契約 過去の残景さえ 力に変え 咲き乱れろ 漆黒の花 この誓いは 未来を裂く【Bridge 】 (Karasu) 「闇を照らすのは――」 (Kirari) 「堕ちた薔薇の輝き!」【Final Chorus (Unison)】 薔薇の絆よ 永遠に咲け 散るほど燃ゆる 激情の華 運命さえも 凌駕して 俺たちの歌 ✝終焉薔薇奏曲(ラスト・ロゼリア)✝
【この曲を表現するため、SunoAIに入れたプロンプト(英語)】
Create a powerful Visual Kei style duet song with a dramatic gothic atmosphere, heavy guitar riffs, symphonic strings, and emotional male vocals. This is a duet between two characters: ・Kirari : a confident young male voice, full of radiant energy, singing about light, glory, and shining pride.・Karasu : a calm, cool young male voice with a darker, serious tone, singing about darkness, loneliness, and tragic fate. Lyrics are in Japanese, extremely chuunibyou, filled with roses, darkness, eternal love, despair, and dramatic gothic imagery. The two singers alternate verses and sometimes overlap in unison or harmony, creating theatrical tension. The performance must be over-the-top, majestic, and passionate, like a desperate proclamation of eternal love and despair. Include moments of whispering, screaming, and operatic high notes for maximum Visual Kei drama. The overall sound should be intense, emotional, melodramatic, yet polished and professional.
【この曲を表現するため、SunoAIに入れたプロンプト(日本語訳)】
ドラマティックでゴシックな雰囲気のヴィジュアル系デュエット曲を制作してください。 重厚なギターリフ、交響的なストリングス、感情的な男性ボーカルを中心に構成します。 登場人物は二人: ・キラリ :自信に満ちた若い男性の声。輝き、光、栄光、自尊心を歌う。・カラス :落ち着いたクールで低めの声。闇、孤独、悲劇的な運命を歌う。 歌詞は日本語で、極めて中二病的。薔薇、闇、永遠の愛、絶望、劇的なゴシックイメージに満ちている。 二人は交互に歌い、時にユニゾンやハーモニーで重なり、演劇的な緊張感を生み出す。 パフォーマンスは大仰で荘厳、情熱的で、永遠の愛と絶望を必死に宣言するようであること。 ささやき、叫び、オペラ風のハイトーンを織り交ぜ、ヴィジュアル系らしいドラマを最大限に演出してください。 全体は激しく、感情的でメロドラマ的でありながら、洗練されたプロフェッショナルな仕上がりにしてください。
制作過程
作中ユニットは「痛々しい厨二病歌詞が特徴なのに、なぜかかっこいいヴィジュアル系」という設定なので、「歌詞は全力で厨二、でも曲は本気でかっこよく 」を目指しました。 ChatGPTで小説を執筆している際、そのまま同じスレッド上で相談しながら、作詞とSunoAI用の英語プロンプトを作っていきました。 実際にSunoAIで曲を生成してみると、なかなかイメージと合わずに苦労しました。
デュエットの歌い分けについて
ポイントとしては、主に以下のような感じでした。
・SunoAIに入力する「音楽スタイル」プロンプトで、登場人物を明記する ・歌詞に誰のパートかを記載する際は、英語で書いた方が反映されやすい
特に難しかった点
普段の曲とヴィジュアル系の曲とで、同じ声質を指定しても、声が低めになる
普段、キラリの声は「自身に満ちた若い男性の声」を指定して、ChatGPTで英語プロンプトを作っています。 今回も同様に声を指定しましたが、何度生成しても同じような声になりませんでした。 困り果て、ChatGPTに以下のように相談。
通常の曲と、ヴィジュアル系にした時の曲のボーカル、同じに設定しても低めになってしまいます。ヴィジュアル系の歌い方のせい?
すると、以下のような回答が返ってきました。
〈理由(ヴィジュアル系特有の歌い方〉
発声法の違い
ヴィジュアル系は「胸声(チェストボイス)」を強調することが多く、声が厚みを持つ=低く聞こえやすい。
通常のポップス的な歌唱は「ミドル~ヘッドボイス」を軽く使うことが多いので、自然と明るく高めに聞こえる。
エフェクトとミックス
V系はギターやドラムが重く厚いので、ボーカルもミックスで低域を残しがち。
その結果、同じ高さの声でも「低め」「太い」印象になりやすい。
歌い方の演出
「力強く・感情的に」歌うスタイルなので、腹から押し出す声になりやすい。
逆に透明感や少年っぽさは、息を多めに混ぜたり、軽く張る方向じゃないと埋もれがち。
これらの解決策も教えてくれたので、書いておきます。
対処法(SunoAIに指定する時)
ChatGPTより:「通常曲の高さを保ったまま、ヴィジュアル系っぽさ」を出したいなら、プロンプトにこう加えるといいです。
「higher-pitched, clear voice, even in dramatic Visual Kei style」 (ヴィジュアル系的なドラマティックな歌い方でも、声は高めで透明感を保つ)
「boyish and bright tone, avoiding deep chest voice」 (少年らしく明るいトーンで、胸声に寄らない)
「light, radiant high notes emphasized」 (軽やかで輝く高音を強調)
しかし……プロンプトにこのような一文を追加しても、声の高さは低いままだったり、逆に高くなりすぎたりと、安定せず……。 むしろ、追加すればするほど、どんどんイメージと離れていく感じに。
カラスの声の方は、特に訂正しなくとも「闇薔薇✝ゴージャス✝王子」風の低い甘めボイスになったので、キラリの声だけ何とかしたい!と躍起になりましたが、何度やってもうまくいきませんでした。 途方に暮れ、以下のように愚痴(笑)。
対するChatGPTの回答はこちら。
〈なぜイメージ通りにならないか〉
AI側の「ジャンルの癖」 V系=太めで力強い声、と自動的に解釈されがち。だからプロンプトで高めを指定しても下に引っ張られる。
楽器の厚み ギターやドラムが低域を支配するので、ボーカルも無意識に埋もれないよう低め寄りで処理される。
「男性ボーカル」と強調する影響 “male voice” で指定すると、AIは安全に「成人男性らしい厚み」を優先してしまう。
結局、あれこれ試行錯誤したものの、冒頭で紹介しているプロンプトで生成した曲を採用。 イメージしていた声より低めになってしまいましたが、声の質が一番キャラに近かったので、それを採用することにしました。 後は歌詞の読みを間違えて歌ってしまっている部分や、歌い方を変えて欲しいところを修正し、どうにか曲として完成させることができました。 行った修正のやり方についてはこちらの記事で紹介しています。
あわせて読みたい
ChatGPT小説×SunoAI音楽【黒薔薇帝✝アモーレ✝デスペラード:✝黒薔薇帝ノ永遠葬詩✝(エターナル・レクイ...
pixiv連載中の創作小説【ナルシスト・イケメンアイドル戦士キラリ】第27話より。登場人物である「厨二病全開のヴィジュアル系アイドル戦士・黒薔薇帝✝アモーレ✝デスペラ...
音楽知識のない人間が作った曲なので、聞き苦しいところもあるかもしれませんが、同人活動の一環として聴いていただけたら嬉しいです!
関連リンク
あわせて読みたい
【コピペOK】5分で1曲完成する一発生成プロンプト配布中!創作小説と連動した曲をSunoAIで作る方法【初...
ここでは、私が実際に使っている音楽生成AI「SunoAI」 で、初心者でも小説や創作の世界観にぴったりの曲を作れる、独自の方法を紹介します。 「小説の一部」と「イメー...
あわせて読みたい
AI×小説コーナー【ChatGPTを利用した小説作品】
ここでは、AIを利用した小説作品の紹介&制作過程などを紹介しています。 使用しているAI・ChatGPT(無料版) すぐに作品を読みたい方はこちら【pixiv小説リンク】 【ナ...