私は現在、某ドラッグストアにて、医薬品登録販売者として働いております。
実家の助けを借りながら時短正社員で働かせてもらっていますが、子供が小学生になるにあたって、引っ越すことが決まりました。
周りのサポートが得られない状態で、接客業の正社員として「小1の壁」を乗り越えるのはかなり厳しいと感じましたので、その理由をまとめてみました。
ちなみに、私は退職し、別の仕事を探すことに決めました。
接客業にも色々な種類がありますし家庭環境も様々ですので、全く当てはまらない方もいらっしゃるかもしれませんが、よろしければお読みください。
配属される店舗により、勤務開始時間に間に合わない可能性がある
ドラッグストア勤務の私の例ですが、開店時間が9時でも、開店準備のために30分ほど早く行く必要があります。
小学校によるかと思いますが、私の子供が通う予定の小学校は、7時45分以降しか校門が開かないとの事でした。
正社員だと店舗異動があり、しかも異動可能な範囲が会社により「自宅から60分以内」や「自宅から90分以内」など就業規則で定められています。
自宅から近い店舗がない場合は、悪天候時やトラブルがあった際、出勤時間に間に合わない可能性があります。
学童がお休みの日の対策が難しい
学童に預けられても、土曜日はともかく、日曜・祝日・GW・年末年始はお休みです。
接客業の正社員で、これら全て休むのは不可能です。
夫婦どちらかが休めるような仕事をしていたり、夫婦ともにシフト勤務でも交代でうまく休みを調整できる環境であればいいですが、そう都合よくいかない場合もあると思います。
私はベビーシッター等を利用して乗り切ることも考え、引っ越し先で利用できそうなベビーシッターの会社に問い合わせしてみたのですが、1時間あたりの料金が2000円前後、交通費も別途で支払いとのことでした。
丸1日になると一万円を軽く超えてしまうので、それなりの収入がない場合、頻繁に利用することは難しそうです。
また、利用する際に面談などはなく、当日にシッターさんが来られて軽く打ち合わせするだけという話でした。
全く知らない方にいきなり子供を任せるのは不安だな・・・という気持ちにもなりました。
誰かが欠勤した時、フォローするのが難しい
接客業は営業時間が長いことと、慢性的に人手不足なことが多いため、誰かが休むと主に正社員が残業してシフトの穴を埋めなければなりません。
私の場合、実家の助けがありましたので、これまでは急に勤務時間が延びてもある程度は対応することができていました。
しかし、夫婦2人だけで夫の帰りも遅い場合、どうしても急な残業をすることができません。
もちろん、自分が子供の病気などで迷惑をかけてしまう可能性もあります。
そうなると、店の営業自体が厳しくなりますし、周りへの負担も大きくなってしまいます。
こうなればいいのにと思うこと
・病気の子供を「確実に」預かってくれる施設&日祝に子供を預かってくれる学童(有料でもいいので)が各自治体にできてほしい!
職場復帰したばかりの頃、何度か病児保育を利用しようとしたことがありましたが、いつも満員で、使いたい時に使うことができませんでした。
また、私が引っ越す予定の地域には民間の学童というものがなく、日祝に預けることのできる施設がありませんでした。
ここさえクリアできれば、接客業でも育児しながら正社員を続けるハードルが下がるのにな・・・といつも考えてしまいます。
・職場の人手不足を解消して、周りの負担が減るようにしてほしい
時短勤務という制度があっても、現状では、その分の負担が別の方にかかってしまいます。
私が勤めているドラッグストアは常にギリギリの人数での営業をしており、営業時間が長いこともあって、他の社員の方の負担を思うといつも心苦しい気持ちです。
上の方に人手不足について相談しても、「人件費と売上の関係で難しい」とのことで、アルバイトの補充もしてもらえない店舗がほとんどです。
子育てをしていない社員の方も不公平感のない会社になったらいいのにな・・・と思います。
・そもそも、日本の店舗の営業時間を短くして欲しい
私の働いている店舗はわりと田舎なので、夜の8時を過ぎればほとんどお客様は来られません。
ですが、昔と比べるとどんどん営業時間が延びており、夜9時や夜10時までの営業が普通になりました。
勝手な意見ですが、人手不足が深刻化している今こそ、日本中の店舗の営業時間を見直して、ワークライフバランスの取れた世の中になったらいいのにな・・・と思います。
まとめ 接客業で正社員を続けるには、周りのサポートが不可欠
接客業は土日祝に休むことが難しく、営業時間も長いことから、周りのサポートなしに育児との両立は厳しいです。
小学校に入ると保育園に比べて学童で預かってくれる時間は短くなりますし、PTA活動なども入ってくると思われますので、時間的な制約も増えてしまうでしょう。
私は接客業の正社員を退職するという道を選びましたが、近くにサポートしてくれる人がいるため続けられる方、サポートしてくれる人はいないけれども今の仕事にやりがいを感じていて辞めたくないという方、収入の面から辞められないという方など、それぞれの思いや事情があると思います。
実際、ファミリーサポートやベビーシッターを大いに利用しているという方もおります。
あくまで私の状況により書かせて頂いたものですので、一例として参考になりましたら幸いです。
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